社会人には欠かせない名刺交換のマナー

社会人になってから覚えなければならないマナーの一つに名刺交換がある。

名刺は単なる紙のカードではなく自分自身の分身であり、所属する組織の顔にもなる。それだけ重要なものなので、しっかりと名刺交換の際のルールを知っておく必要がある。まず基本的なことは、立場が下の者から先に名刺を差し出すことだ。その際に座ったままであるとかテーブル越しなどではなく、しっかりと立ち上がって対面しながら渡す。座ったままであったりテーブル越しだと横柄で粗雑な印象を相手に与えてしまいかねないからだ。

その一方で、相手の名刺を受け取る際には両手で受け取ると丁寧であり印象もよくなる。また自分が訪問者である場合、たとえ自分の方が格上であっても先に渡す立場になるので注意すべきだ。さらに同時に交換する場合には、自分の名刺を右手で差出し、左手で相手の名刺を受け取った方がよい。その際には下の立場である自分(訪問者含む)の名刺をやや下段にするのがポイントであり礼儀である。名刺を交換した後は直ぐに名刺入れや財布などには仕舞わずに、テーブルの右上あたりの見える位置に丁寧に置いておく。名刺交換の状況でもし名刺を忘れてしまった場合には「名刺を切らしておりまして」とお詫びしたうえで、その場では相手の名刺を丁寧に受け取っておくこと。そしてその後に出来るだけ速やかに、わび状を添えて名刺を相手方へ郵送すべきである。

名刺交換によってビジネスチャンスを逃すことにもなりかねないので、アフターフォローはしっかりとしておくのが無難である。